交感神経と末梢血管の関係

交感神経系がコントロールしている器官はたくさんあります。

 

汗を出す汗腺や唾液腺もそうですし、鳥肌のもとになる立毛筋(りつもうきん)もそうです。

 

また、体の表面から内臓の周りまであらゆるところにある末梢血管も、交感神経のコントロール下にあります。

 

交感神経が優位になると、末梢血管を絞り込む血管平滑筋が収縮し、抹消血管を細くすることで血圧が上昇します。

 

末梢血管の伸縮の影響を大きく受けるのは、特に皮膚や消化器系の内臓です。

 

交感神経が暴走すると手足の冷えや消化不良などの不調につながるため、日常から自律神経系のバランスを整えることがとても大切です。

 

実際には体内のすべての血管が交感神経の優位によって極端に収縮するというわけではなく、部位によって反応はそれぞれ微妙に異なります。

 

ただ、交感神経の神経支配密度の高い皮膚や消化器系の内臓には影響が出やすいため、ストレスで胃腸などに不調が出やすい方は、交感神経の過剰反応に注意してみてください。