寒いと交感神経で皮膚血管が収縮する

交感神経はエネルギーを活発に作り出す神経系ですが、実は寒い時にも俄然活発に働き出す特徴を持っています。

 

人は寒い環境にいると、体内の熱を大量に奪われて体温が下がってしまいます。

 

そのままでは代謝が落ちて、生命維持の危機です。

 

そこで、そんな環境では交感神経が一気に優位になり、熱が体外に逃げないように対策を打ちます。

 

交感神経は血管を収縮させる働きがありますが、この場合は皮膚血管を一気に収縮させ、皮膚の表面を流れる血流を少なくすることで放熱を抑えます。

 

寒いところにいると顔色や手足の色が白くなりますが、これは皮膚血管が収縮し、流れる血液量が減っている証拠です。

 

ベッドの中ではここまで極端ではないものの、寒さを感じると同様の反応が起こるため交感神経が優位になり、脳が緊張して寝つけないことがあります。

 

そんな時には手足までしっかり暖かくなるよう対策をして、安心して眠れる環境を整えましょう。