知っておきたい交感神経と心臓の関係

交感神経は副交感神経と並び、体をコントロールする自律神経系に属しています。

 

よく車に例えて、交感神経は「アクセル」、副交感神経は「ブレーキ」と言われますが、交感神経が活性化されると血液循環や代謝が上がり、人の活動性が高まります。

 

つまり、交感神経は脈拍や血圧を上げて活動エネルギーを生み出すため、心臓に直結する指令を出す神経系です。

 

交感神経が優位になると、呼吸や心拍が早くなり、血管が収縮して血圧は上昇、骨格筋は硬直し、胃腸の蠕動運動は抑制されます。

 

日中の活動時に適切な範囲で行われるのはもちろん問題ではありませんが、交感神経が過度に優位になり続けると、心臓は不眠不休で働かなければなりません。

 

特に心臓病の方は交感神経が過度に優位になりやすい傾向がありますので、意識的に自律神経の安定化につながる生活をすることが重要だと言われています。