「神経節(しんけいせつ)」というのは、神経細胞や神経繊維が集まってふくらんでいる箇所を指します。
末梢神経の途中にあって、感覚神経節と自律神経節に分けられますが、交感神経は自律神経系なので自律神経節に関係するのです。
交感神経系の神経節の場所は脊髄の左右両側で、全部で20数対あります。
これに対して、副交感神経系の神経節は内臓の近くや内部にあるため、両者の神経節の場所には大きな違いがあると言えるでしょう。
交感神経系の神経節で特に注目されるものに「星状神経節(せいじょうしんけいせつ)」というものがあります。
これは首の前部分にありますが、交感神経の異常によるさまざまな症状を緩和するために、ペインクリニックでの治療でもアプローチされる神経節です。
ただ、星状神経節は交感神経の要所であり首の根本付近にあるため、アプローチする場合には慎重になる必要があります。