人が汗をかくのは、体温が上昇した時に気化熱を利用して体温を下げるためです。
気温が高い時や運動した時、辛いものを食べた時などに起こる発汗は正常なもので、この働きをコントロールしているのが交感神経です。
交感神経は体温上昇を察知すると、汗腺を刺激します。
体温が上がりすぎると脳や内臓がダメージを受けてしまうためで、これは交感神経の大切な役割です。
ところが、特に汗をかくような状況にないのに、汗が出て止まらなくなる時があります。
特に緊張やストレス、不安からかく汗は「ストレス発汗」と言い、手や脇の下から精神性の発汗が起こるのが特徴です。
交感神経が暴走しているような場合には、こうした症状に加えて不眠や動機なども見られることがあるでしょう。
これは自律神経系のアンバランスですので、交感神経と拮抗する副交感神経とのバランスを取ることが大切です。