交感神経と受容体の作用

交感神経からは、情報伝達物質としてノルアドレナリンとアセチルコリンが分泌されます。

 

伝達物質を受け取るのが受容体で、ノルアドレナリンを受け取るのがアドレナリン受容体です。

 

ノルアドレナリンを過剰に受容しすぎると、イライラしたり、息苦しくなったり、心臓がどきどきしたり、疲れやすくなったりすることがあります。

 

一方、アセチルコリンが結合する受容体をコリン作動性受容体といい、ムスカリン受容体とニコチン受容体が代表的です。

 

タバコを吸う場合、肺からニコチンが取り込まれて、脳内にあるα4β2ニコチン性アセチルコリン受容体に急速に結合します。

 

ニコチンが受容体に結合すると、脳内から大量のドーパミンが放出されます。

 

ドーパミンというのは快楽や興奮を生み出す脳内神経伝達物質であるため、タバコを吸うと気分が高まり、辞められなくなってしまうので注意が必要です。