自律神経が乱れていると話をすると、「どこの部分ですか?」など場所を尋ねられることがあります。
実のところ、場所を厳密に特定することは難しいです。
というのは、神経は体中に網の目のように張り巡らされており、体中にある細胞や内臓や筋肉などの組織と情報を伝達しあっているネットワークが形成されているためです。
脳と脊髄から形成される中枢神経が、全身に指令を送る神経系統の中心情報機関のような役割を果たしています。
中枢神経と体中に張り巡らされた神経とを結んで、情報の伝達を行うネットワークが末梢神経です。
末梢神経は運動神経と自律神経の2つに分かれます。
さらに、自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。
それぞれ役割が異なっており、自律神経は体の活発な活動をコントロールし、副交感神経は睡眠や休息などのリラックス活動をサポートしているのです。