交感神経の働きと医薬品の関係

自律神経の交感神経を優位にする受容体にはαとβが存在しています。

 

神経伝達物質であるノルアドレナリンと結合する受容体です。

 

受容体それぞれに役割が異なり、αは血管収縮や脂肪分解抑制などで、βは心拍数上昇や呼吸などへの影響があると言われています。

 

α受容体は2種類、βは3種類のタイプに分類されており、それぞれの役割が異なるのも特徴の一つです。

 

血圧を下げる薬の中に、α遮断薬やβ遮断薬などが存在していますが、α遮断薬はα受容体を遮断して血管を広げることで血圧を下げる薬となります。

 

高血圧だけでなく、排尿障害の治療でも使われる薬ですが、立ち眩みを起こしやすいので注意してください。

 

対して、β遮断薬の場合、心臓の興奮を抑えて血圧を下げる薬を指します。

 

高血圧だけではなく狭心症や不整脈の薬としても使われますが、喘息を持っている人は向いていないため避けることが必要です。

 

また、両方の機能を持っている薬などもあるため、症状に合わせて医師の処方を受けてください。